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Vol. 4 カーボンニュートラルってなに?

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バイオプラ製ヘアコーム

今回の表紙の一枚は、アイグッズ株式会社による、ヘアコームの写真です。

アイグッズ様ではサステナブルなグッズの制作を推進しており、企業のSDGsの取り組みをサポート。写真のヘアコーム「SUS bio HairComb」は、バイオマス度60%のVS-60-2-J1が使われています。耐久性は100%プラスチックとほとんど変わらず、使い勝手が良く、環境に配慮した地球にもやさしい商品です。

カーボンニュートラルってなに?

今回は、地球温暖化という大きな課題に対する取り組みとして注目されている「カーボンニュートラル」についてお伝えします。

テレビのニュースやネットでも見る機会が増えた「カーボンニュートラル」ですが、その原理について、何となくって方は多いのではないでしょうか。
カーボンニュートラルとは、人類の生活によって排出される温室効果ガスの量と同じ量を、森林や林による吸収によって、差引ゼロの状態を作り出し、地球に与える環境への影響を最小限に抑える取り組みです。
簡単に言えば、日々の暮らしで発生する温室効果ガスを、小学校の理科に出てきた、植物の光合成によるCO2吸収で、プラマイゼロににするという考え方です。

なぜカーボンニュートラルが重要なのか?それは、地球温暖化が進行し、生態系や人類の生活に深刻な影響を及ぼす可能性があるからです。可能性というか、既に影響が出ているのかも知れません。世界各国で環境破壊を防ぐ取り組みが加速しているのは、まさにこのような理由があるからです。

世界的な平均気温は、1900年以前と比較して、約1.1 ºC上昇しており、このままでは更なる気温上昇が予測されており、早急な対策が求められています。
具体的には、バイオプラスチックの普及はもちろん、太陽光や風量などのクリーンなエネルギー源の活用や、3Rで知られている、Reduce Reuse Recycle (削減, 再利用, 再生利用) といった、消費者が個人で行える活動も重要とされています。

地球温暖化の対策って?

「地球温暖化の対策」と聞くと、なんとなくCO2の排出量を抑えることや、ゴミを減らすこと、公共交通機関を使って自動車の排気ガスを減らすことなどをイメージしますが、CO2排出量の削減はもちろん、吸収する側の森林の確保と保護も重要なアクションです。
先ほどの説明通り、森林は二酸化炭素を吸収し酸素を放出する重要な役割を果たしていますので、CO2の排出量を抑える活動と、森林を守り、新たな森を作るなど、両輪での取り組みが必要と言えます。
私たち一人ひとりが小さな行動を積み重ねることで、大きな変化を生み出すことができます。カーボンニュートラルは、地球と未来のために私たちができる貴重な取り組みですので、ぜひ、地球の美しい自然環境を守り、次世代に引き継ぐために、日常生活や仕事、地域活動でできる範囲から始めてみたいものです。

VASUジャパンでは、様々な成形方法に対応した、バイオマスプラスチックをラインナップしており、既存の成形設備をそのまま使用可能。試作用樹脂は少量25kgからご提供しています。
「企業として環境対応を始めたいけど、何から始めたら良いか分からない」とお困りの方は、是非お気軽にお問合せ下さい。試作事例など交え、ご紹介させて頂きます。

カーボンニュートラルについては、環境省の「脱炭素ポータル」でも詳しく説明されています。
https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/