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Vol. 11 これだけ変わった!身の回りのプラスチック製品

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バイオマスマグカップ

今回の表紙の一枚は、バイオマスプラスチック製マグカップの写真です。
原材料に使っているのは、VASUジャパンが提供しているバイオマスプラスチック、VS-60-2-TKで、バイオマス度40%です。 PPをベースにしたスターチコンパウンドのレジンで、既存の成形設備でお使い頂けます。

みなさんこんにちは、レジ袋有料化からはじまり、日常生活でも、環境に対する意識を感じる機会が増えてきましたね。 レジ袋有料化、コンビニのカトラリー有料化、そしてホテルのアメニティ削減といった動きが注目を浴びていますが、正直、環境には良いとしても、不便になったことも多くあると感じているかと思います。

一方で見方を変えると、これらの変化は、ある意味で、消費者と企業が連携し、地球環境に配慮した新たなライフスタイルの創出といえます。 今回は、それら私たちの日常生活に近い部分の、環境に対する取り組みと背景について考えてみたいと思います。

レジ袋有料化の背景と影響 

まず、レジ袋有料化は、使い捨てプラスチックの削減に向けた具体的な一環として位置づけられています。従来、レジ袋は無償で提供され、使用後はすぐに捨てられることが一般的でした。もちろん、自宅でゴミ袋として再利用されるケースもあると思いますが。

しかし、有料化により、消費者はレジ袋の利用を見直す契機となり、再利用可能なバッグやエコバッグの利用が広がっています。これは、プラスチックごみ問題への理解を深め、環境に配慮した選択を促進している側面があります。が、どうしても急いでいる時、正直不便に思う事はありますね。。そんな場合はレジ袋買うのですが、今まで無料だったものにお金を払うのは、やはり抵抗があります。。とは言え、今後はこれがスタンダードになるのだと感じています。

コンビニのカトラリー有料化の動機と変化

同様に、コンビニのカトラリー有料化も環境に対する配慮から生まれました。ストローの常時設置をやめた外食店はありましたが、今後、外食時に提供される使い捨てのカトラリーが有料となり、これにより消費者はカトラリーを買うことになるかもしれないです。

それであれば、最初からお弁当ならお弁当の値段に含まれていると納得なのですが。。こうした変化は、今後ある程度の形の変化はあるかもしれませんが、レジ袋と同様に、今後の基本方針となりそうですね。10年後には消費者として違和感なくなる感じになるような気もします。

ホテルのアメニティ削減の進展と背景

また、ホテルのアメニティ削減は、宿泊業界が環境への負荷を低減するための取り組みとして浸透しつつあります。 一般的なアメニティは、実際に使用されないこともあるので、必要最低限の提供に切り替えられています。

例えばホテルのロビーに「必要な方はお持ち下さい」といった風景を見たことがある人もいるかと思います。 この動きは、ゲストにも環境への配慮を呼びかけ、同時に廃棄物の削減やリサイクルの推進を意味しています。

これらの取り組みは、企業と消費者が手を取り合い、よりサステナブルな未来に向けて前進する兆しと見なすことができます。但し、企業側としても、仮にこの取り組みで消費者が離れる事となれば死活問題です。消費者の側で、環境に配慮した商品やサービスに対する需要が高まり、企業はその要望に応える形が一番美しいですが、商品やサービスの選択に影響を与えるので、難しい判断と言えます。コスト面でビジネスモデルの見直しを迫られることもあるかもしれません。

以前の記事にも書きましたが、何事もバランスだと思います。極端に環境に悪い、極端に不便になるといった事は避け、環境に配慮しつつも、便利さを保てる技術やサービスの発展に努めたいと思います。 そういった意味では、バイオマスプラスチックや生分解性プラスチックを、目的別に導入し、もちろん必要な場合は、石油プラスチックを使うことも良いのではと感じています。

VASUジャパンでは、コンポストや土壌での生分解が可能な、生分解性プラスチックをご提供しています。 射出成形、真空成形、ブロー成形、押し出し成形など、様々な成形方法に対応しています。 お客様のご要望や用途に応じて、カスタマイズも可能ですので、お気軽にお問合せください。
https://www.vasu.tokyo