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Vol. 12 そもそも石油ってなに?

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今回の表紙一枚は、バイオマスプラスチック製の化粧品容器です。

原材料に使っているのは、VASUジャパンが提供している、バイオマスプラスチック、VS-60-2-J1で、バイオマス度は60%です。
PPをベースに、スターチをコンパウンドしたレジンで、既存の成形設備で成形可能です。

石油ってそもそもどんなもの?

石油という単語を聞いたことがない人は恐らくいないと思うほど、我々の生活になくてはならない存在の石油。原油の供給が逼迫したり、価格が高騰したりすると、オイルショックと呼ばれるくらいです。
我々が提案するバイオプラスチックは、そもそも石油が原因の環境負荷を低減させるために開発されましたが、それではその石油、一体どんなものなのか、見てみたいと思います。
ざっと思いつく限りだと、車の燃料であるガソリンやストーブに使う灯油。プラスチックの原料などですが、起源などはどうなっているのでしょうか。

石油の歴史

そもそも石油はどこで見つかって、いつからどういった使い方をされていて、その正体は何なのでしょうか?

まず石油とは、炭化水素という主成分に、いくつかの物質を含んだ油のことです。
いわゆる鉱物資源の一種で、みなさんもテレビなどで一度は目にしたことがある油田から採掘されています。
何故油田には石油があるのか?
すごくシンプルに言えば、地面に埋まった植物などの残骸が蓄積されていき、いくつかの過程で変化を遂げ、石油になるのだそうです。
油田と聞くと、サウジアラビアなど中東を思い浮かべますが、意外にも1日あたりの生産量トップの国はアメリカなんだそうです。
ちなみに日本はというと、日本海側にごくわずかですが油田があり、実際に採掘されていて、油田近辺の火力発電施設で使われているそうです。
なんだか国産の石油と聞くと斬新な感じですよね。

ではいつからどこで使われていたのか。

なんと紀元前3000年の時代に、メソポタミアで接着剤として使われていたそうです。
正直なところ、数百年前からだろうと思っていたら、遥か昔から使われていたのですね。人類の叡智には凄まじいものを感じます。
それからしばらくの間、近代に至るまでは燃料として使われてきた石油ですが、1900年に入った頃に、化学繊維やプラスチックが開発され、それらに使われ始めた様です。

石油の現在

この記事を書いている2024年3月、まだまだ物価高騰を肌で感じていますが、やはり燃料費高騰で家計が苦しいという声を聞くことがあるように、今後も我々の生活からは切っても切り離せない存在ですね。
一方で近年叫ばれている環境への懸念。これも見逃せない事実。切っても切り離せない存在ではありますが、何事もバランスを取りながら、全てとは言えませんが良い塩梅にしたいものです。

VASUジャパンでは、スターチなどをコンパウンドした、バイオマスプラスチックを提供しています。
射出成形、真空成形、ブロー成形、押し出し成形など、様々な成形方法に対応しています。
お客様のご要望や用途に応じて、カスタマイズも可能ですので、お気軽にお問合せください。
https://www.vasu.tokyo