この記事は2024年3月15日にメールマガジンVol. 12として配信されたものです。
初回投稿日: 2024年4月16日
最終更新日: 2026年7月22日
ガソリンや灯油、プラスチックなど、私たちの生活に欠かせない「石油」。
ニュースで原油価格の高騰やエネルギー問題が取り上げられることも多く、「石油」という言葉を耳にしない日はないほど身近な存在です。
一方で、近年注目されているバイオマスプラスチックや再生可能炭素を理解するためには、まず石油がどのような資源なのかを知ることが大切です。
今回は、石油の成り立ちや歴史、プラスチックとの関係について解説します。
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石油とは?
石油は、炭化水素を主成分とする天然資源で、地中から採掘される鉱物資源の一つです。
採掘された石油(原油)は精製され、
- ガソリン
- 軽油
- 灯油
- 重油
- ナフサ
などに分けられます。
このうち、ナフサはプラスチックや化学製品の重要な原料として利用されています。
つまり、私たちが普段使用している多くのプラスチック製品は、石油を原料として作られています。
石油はどのようにできたの?
石油は、数千万年から数億年前の海洋プランクトンなどの有機物が海底に堆積し、長い年月をかけて地中の高温・高圧環境で変化したものと考えられています。
現在世界各地で採掘されていますが、中東だけでなく、アメリカやカナダなども主要な産油国です。
日本でも新潟県や秋田県などで少量ながら採掘が行われています。

石油は昔から利用されていた
石油は近代になってから利用され始めたわけではありません。
古代メソポタミアでは、防水材や接着剤などとして天然アスファルトが利用されていた記録が残っています。
その後、照明用燃料などとして利用が広がり、20世紀になると石油化学工業が発展し、プラスチックや化学繊維など、多くの製品の原料として活用されるようになりました。
なぜ石油の代替原料が求められているのか
石油は非常に優れた資源ですが、限りある資源であることに加え、利用時には温室効果ガス排出との関係も指摘されています。
そのため近年では、
- リサイクルの推進
- バイオマスプラスチックの活用
- 再生可能炭素由来原料の開発
など、石油への依存を少しずつ減らす取り組みが世界中で進められています。
もちろん、石油をすべて置き換えることは現実的ではありません。
重要なのは、用途に応じて最適な材料を選び、必要な場面では石油由来材料も活用しながら、環境負荷を低減していくことです。
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バイオマスプラスチックとの違い
一般的なプラスチックは石油由来原料から作られます。
一方、バイオマスプラスチックは、トウモロコシやサトウキビ、植物由来油脂など、再生可能な資源を原料の一部または全部に利用したプラスチックです。
近年では、環境性能だけでなく、製品性能も両立できるよう、用途に応じたコンパウンド技術が重要になっています。

まとめ
石油は、私たちの生活や産業を支える重要な資源です。
一方で、限りある資源であることや環境への配慮から、バイオマスプラスチックや再生可能炭素など、新しい選択肢への期待も高まっています。
これからは「石油か、それ以外か」という二者択一ではなく、用途や製品に応じて最適な素材を選ぶことが、持続可能なものづくりにつながります。
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