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Vol. 33 海洋プラスチック問題とは? 日本と世界の実態・影響・私たちにできること

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海洋汚染のイメージ
海洋汚染のイメージ

みなさんこんにちは。今年の夏は本当に暑かったですね。私は夏は海水浴やキャンプ、冬はスキーを楽しんでいます。そんな夏の海でよく耳にするのが「海洋プラスチック問題」です。普段の海水浴ではその深刻さを実感しにくいかもしれませんが、「2050年には海洋プラスチックの量が魚の量を超える」という衝撃的な予測(世界経済フォーラム報告)があり、国際社会全体で対応が急務とされています。

海洋プラスチック問題とは?原因と発生経路

そもそも海洋プラスチックは、どのような原因で生まれているのでしょうか。代表的な要因は次の通りです。

  • 陸地のごみが河川を経由して海に流入
  • 洗顔料や日焼け止めに含まれる「マイクロビーズ」
  • 海外から漂着する廃棄物
  • 人工芝やタイヤの摩耗片など、私たちが使っている物由来の微細プラスチック

このように、多様な経路からプラスチックは海へと流出しています。ゴミ問題といえば「焼却時のCO2排出」が取り上げられがちですが、海洋プラスチックの場合は事情が異なります。最大の課題は「一度海に流出したごみを回収するのが非常に困難」な点です。漂流ごみは回収コストが高く、マイクロプラスチック化したものはほぼ除去が不可能です。

砂浜に放置されたゴミ

海洋プラスチックが生態系・人間に与える影響

海洋プラスチック問題は、見た目が悪いといった景観上の問題にとどまらず、生態系に深刻な影響を及ぼします。

  • 海洋生物による誤食:魚・ウミガメ・海鳥などがプラスチックを餌と間違え、窒息や栄養不良を起こす
  • 漁業への悪影響:流出して海中に浮遊している漁網が、海洋生物に絡まって死亡するケース
  • 人間への影響:魚介類を通じてマイクロプラスチックを摂取し、有害化学物質の吸着リスクの懸念

マイクロプラスチックは5mm以下の微細なプラスチック片で、紫外線や摩耗で分解して発生します。近年は各国でマイクロビーズを含む化粧品が規制されるなど、対策が進みつつあります。

風力発電のイメージ

日本における海洋プラスチック問題の実態

日本はごみ処理システムが比較的整備されているため、世界的に見れば深刻度は低いとされています。しかし、環境省によると、年間13,000~31,000トンのプラスチックごみが海洋へ流出していると推計されています。

特に課題となっているのは:

  • 漁業における漁網や釣り具の流出
  • 沿岸地域に漂着するプラスチックごみ

これらは生分解性プラスチックの導入が期待される分野でもあります。

漁業のイメージ

世界の海洋プラスチックごみの実態

一方で、世界全体に目を向けると事態はさらに深刻です。

  • UNEP(国連環境計画)によると、年間1,900万~2,300万トンのプラスチックが河川や海に流出
  • 世界のプラスチック生産量は約4億トン/年に達し、その約5%が海に流れている計算

特に新興国や島嶼国ではごみ処理インフラが不十分で、廃棄物がそのまま海に投棄されるケースもあります。

実態調査のイメージ

私たちにできること|海洋プラスチック問題の解決に向けて

「数千万トン規模の問題に、個人が何をしても意味がない」と思うかもしれません。しかし、日常生活の小さな行動が積み重なって大きな変化につながります。

  • ポイ捨てをしない・分別を徹底する
  • 使い捨てプラスチックを減らす
  • リサイクル・リユースを意識する
  • 環境配慮型の生分解性プラスチックを選ぶ
環境問題の解決のイメージ

まとめ

海洋プラスチック問題は、普段の生活からは少し離れたところにありますが、私たち一人ひとりが意識することで、少しでも悪化を食い止めることができます。また、生分解性プラスチックの活用も将来的には加速することが期待されています。

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