
みなさんこんにちは。この記事を書いているのは9月初旬ですが、まだまだ暑い日が続いています。毎朝洗濯物を干すときに窓のサッシに触れると、思わず手を離すほどの熱さです。車をお持ちの方は、車内の過酷な暑さを実感されているのではないでしょうか。うっかり物を置きっぱなしにすると、溶けてしまいそうなほどです。
さて突然ですが、「カーボンニュートラル」という言葉を耳にしたことはありますか?直訳すると「炭素を中立にする」という意味で、なんとなくイメージが湧く方も多いと思います。今回は、このカーボンニュートラルについて、できるだけわかりやすく解説していきます。
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カーボンニュートラルとは?
「カーボンニュートラル」は「カーボン(Carbon = 炭素)」と「ニュートラル(Neutral = 中立)」を組み合わせた言葉です。一般的に私たちが身近に感じる炭素源は石油です。石油は太古の生物が化石となって生成されたもので、豊富な炭素を含んでいます。私たちの生活は石油なしには成り立たず、プラスチック製品、自動車燃料、飛行機や船舶、農業用トラクターに至るまで幅広く利用されています。
しかし問題は「燃焼」です。石油を燃やすと炭素が酸素と結びつき、二酸化炭素(CO2)が発生します。CO2は温室効果ガスの代表であり、地球温暖化の主な要因と言われています。またCO2の排出量は当然ですが、人口が増えれば増えるほど、生活が快適になればなるほど比例的に増えています。仮にも世界の人口が現在の半数だとすると、ここまで深刻な影響を与えていないと想像できます。
そこで生まれたのが「カーボンニュートラル」という考え方です。排出されたCO2は、植林や森林管理などを適切に行うことで、植物による光合成で吸収されるので、全体としてプラスマイナスゼロにすることを目指します。1997年の京都議定書や2015年のパリ協定でも、「排出量と吸収量の均衡」が重要な概念として盛り込まれました。
カーボンオフセットとの違い
「カーボンオフセット」という言葉も耳にすることが増えました。ニュートラルと似ていますが、意味はやや異なります。
- カーボンニュートラル:社会全体で排出量と吸収量を均衡させる考え方
- カーボンオフセット:排出したCO2を、別の取り組みで削減・吸収して相殺する考え方
例えば、運送業の企業がトラックで燃料を使いCO2を排出した場合、そのままでは温室効果ガスが増え続けます。そこでオフィスの照明を省エネ型に替えたり、太陽光発電を導入したりして、排出分を差し引きゼロにします。また、日本には政府が運営する「J-クレジット制度」があり、省エネや再生可能エネルギーの活用による削減量を「クレジット」として取引できる仕組みも整備されています。これにより企業同士がオフセットし合い、持続可能な社会を実現することが可能となります。

カーボンニュートラルの具体的な取り組み
カーボンニュートラルの実現方法は大きく2つに分けられます。
CO2を排出しない(削減する)取り組み
- 省エネ型照明への切り替え
- 再生可能エネルギー(太陽光・風力)の活用
- ハイブリッドカーや電気自動車の利用
- リサイクルや「使わない」「捨てない」という選択
こうした取り組みを行った企業は、申請を通じて「クレジット発行者」となり、市場で販売できます。
CO2を吸収する取り組み
- 森林の保全・拡大
- 植林活動
- バイオプラスチックの利用(後述)

世界各国の温室効果ガス削減目標
各国はそれぞれ高い削減目標を掲げています。全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)の情報を基に整理すると以下のとおりです。
| 国・地域 | 削減目標 |
| 中国 | 2030年までにGDPあたりCO2排出量を2005年比65%以上削減 |
| EU | 2030年までに温室効果ガス排出量を1990年比55%以上削減 |
| インド | 2030年までにGDPあたりCO2排出量を2005年比45%削減 |
| 日本 | 2035年度までに2013年比60%削減、2040年度までに73%削減 |
| アメリカ | 2035年までに2005年比61~66%削減 |
2030年は目前に迫っており、国際協調と実効性ある行動が求められています。
バイオマスプラスチックとカーボンニュートラルの関係性
バイオマスプラスチックは「カーボンニュートラル」の実現に大きく関わります。
炭素量の低減
- 原料の一部に植物などの再生可能資源が含まれているため、石油由来プラスチックだけの場合より含有炭素量が少なく、燃焼時のCO2排出を抑制できます。
炭素の循環サイクル
- 植物は成長過程で光合成を行い、大気中のCO2を吸収します。
- その植物を原料にプラスチックを製造 > 燃焼時にCO2を排出 > 再び植物が吸収、という循環を形成します。
- この循環により、バイオマス由来部分は「新たなCO2を大気中に増やさない」特性を持ちます。
一方で石油由来部分は、地下から掘り起こす石油に含まれる炭素を、大気中に放出することとなるため、バイオマス比率が高いほどカーボンニュートラルへの貢献度は高まります。

まとめ
カーボンニュートラルは、温室効果ガス削減に向けた世界的なキーワードです。中でもバイオマスプラスチックは、再生可能資源を活用することで炭素の循環を生み出し、持続可能な社会の実現に大きく寄与します。VASUジャパンでは、バイオマスプラスチックの導入を積極的にサポートしています。少量25 kgからサンプルをご提供が可能ですので、ご興味のある方はぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。