メールマガジン

Vol. 6 世界各国の使い捨てプラスチック対策ってどうなの?

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バイオプラ製ヘアブラシ

今回の表紙の一枚は、アイグッズ株式会社による、ヘアブラシの写真です。

アイグッズ様ではサステナブルなグッズの制作を推進しており、企業のSDGsの取り組みをサポート。写真のヘアブラシは、バイオマス度60%のVS-60-2-J1が使われています。耐久性は100%プラスチックとほとんど変わらず、使い勝手が良く、環境に配慮した地球にもやさしい商品です。

皆さんこんにちは。前回のメールマガジンでは、2022年4月に施行された、プラスチック資源循環促進法について、簡単に紹介致しました。
それでは今回は、世界各国ではどういった動きがあるのか、紹介したいと思います。こんなにも進んでいるのかと、驚かれることと思います。
先ずは身近なレジ袋。日本でも2020年7月に有料化となりました。あれからもう3年も経ったのですね。最近ではマイバッグも当たり前になって来ましたが、
出先で買い物に行った時にはマイバッグを持っていないこともあり、やはり不便さを感じる事があります。

さて、話を戻して世界各国のレジ袋についての動きですが、実に多くの国で禁止令が出ています。禁止でなくとも、有料化の国も多くあります。
身近な国ですと、中国やインド、フランスなどは禁止令が出ています。日本では2020年からレジ袋に関しての取り組みが始まりましたが、例えば中国では2008年から有料化となっています。
ゴミ処理設備の性能や拡充状況など、単純に比較はできないと思いますが、早くから取り組みをしている点は、見習うべきと考えられます。
その他の使い捨てプラスチックについてはどうでしょうか。日本でも近く有料化となりそうな兆しのあるカトラリー (スプーンやフォーク) について、見てみたいと思います。
スーパーやコンビニでお弁当などを買った時に、無償で配布されているカトラリー。貰えなかったらどうやってお弁当食べるの?となりそうですが、
例えばお隣の韓国では、昨年から店内で使用される使い捨てカトラリーなどは使用が禁止となっています。
何十年か前に、居酒屋などでも割り箸からプラスチック製の箸に変更となった記憶がありますが、確かに1時間程度使って、そのまま使い捨てと考えると、これは繰り返し使えるものを導入するのは頷けます。

もちろん、飲食店を運営する側にとっては、繰り返し利用 = 回収、洗浄、整理などといった手間が増えるので、すぐに導入とはならないと思いますが。尚、フランスやイタリアなどヨーロッパの国では、生分解性プラスチックの導入が主軸となっています。日本ではバイオマスプラスチックが主軸ですが、
例えばフランスでは、家庭用コンポストで堆肥化できる生物由来の素材が50%使用された使い捨てプラスチックは、使用禁止の例外対象とされています。
日本では2030年に向けて、バイオマス・生分解性双方のバイオプラスチックの導入を底上げするロードマップが出ていますが、
今後の海外の動きによっては、日本でも加速するかもしれないですね。

もちろん、なんでもかんでもバイオプラスチックを使えば良い、というわけではありませんが、
使い捨て (最近ではシングルユースや、ワンウェイといった言い方をすることもありますが) プラスチック製品については、
バイオプラスチックの導入がどんどん進めば良いと思います。

VASUジャパンでは、使い捨てプラスチックはもちろん、家電製品などにも使えるバイオマス・生分解性プラスチックをご提供しています。

海外の取り組みについては、Plastics Smartのサイトでも詳しく説明されています。
https://www.env.go.jp/council/03recycle/y0312-03/y031203-s1r.pdf