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Vol. 8 様々な成形方法

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バイオプラスチック成形品

今回の表紙の一枚は、VASUジャパン株式会社による、様々なバイオプラスチック成形品の写真です。
バイオプラスチックは、バイオマスプラスチックと、生分解性プラスチックに分類できますが、写真の成形品は、既存の成形設備で作られたものです。

みなさんこんにちは。暑い夏が続いていたと思えば、今はもう昔の話。すっかり冬らしい気温となって参りました。

バイオプラスチックのテーマとして、地球環境の保護というのがありますが、春と秋がなくなり、夏と冬だけになった感じがします。

さて、10月初旬に、幕張メッセで開催された、サステナブルマテリアル展に出展致しましたが、想定を大きく超えるお客様にお越し頂きました。ご来場頂いたみなさま、誠にありがとうございます。
https://www.material-expo.jp/hub/ja-jp/about/susma.html

当日は、様々な方法で成形した、バイオプラスチック製品を展示しており、ブランドオーナー様から、成形業者様まで、多種多様なニーズをお伺い致しました。

成形方法は、射出成形、インフレーション成形、押出成形など、お客様によって様々です。
今回は、成形方法について、簡単にご紹介させて頂きます。

射出成形 (Injection Molding)

みなさんの身の回りには、射出成形で成形された物が、数多くあります。

例えば、コンビニやスーパーで配布されているカトラリー、テレビのリモコン、テレビ本体の筐体も射出成形で成形されています。

加熱された樹脂を、射出成形装置に充填し、金型に流し込んだ後、冷却硬化させる方法です。前述の様に、小型部品から大型部品まで、様々なサイズに対応でき、高い生産効率が魅力です。

押出成形 (Extrusion Molding)

みなさんの身近なところで例えると、ストローは押出成形で作られています。

成形方法の名前の通り、加熱された樹脂を、一般的にダイと呼ばれる金型を通し、あらゆる形に押し出して、成形する方法です。

ストローの他、工業用のパイプや、フィルム・シート状の物も、押出成形で作られています。

ブロー成形 (Blow Molding)

こちらもみなさんの身の回りにある、沢山の物の成形に使われています。

例えばボトルはブロー成形で作られています。ボトルと同じく、中が空洞になっている物の成形に適しています。ブローを日本語で言えば、吹き込みとなり、ブロー成形とは、加熱した樹脂に空気を吹き込み、中空の成形品を作る方法です。

真空成形 (Vacuum Molding, Vacuum Forming)

例えば、スーパーやコンビニで売られているお惣菜のトレーなどが、真空成形で作られています。

前述の押出成形などで成形された、樹脂をシート状にした素材を加熱し、真空状態を作り出して、シートを金型に貼り付ける様に成形します。

バイオプラスチックでは特にそうですが、成形に使う素材、成形機などによって、成形条件が異なりますので、成形品の適正に合わせ、成形条件を見つけ出すことがポイントとなります。

VASUジャパンでは、使い捨てプラスチックはもちろん、家電製品などにも使えるバイオマス・生分解性プラスチックをご提供しています。