生分解性ストロー
今回の表紙の一枚は、VASUジャパン株式会社による、生分解性ストローの写真です。
一般的にストローは、ポリプロピレン製が多いですが、生分解性プラスチックVS-90-2-A3を使い、既存の成形設備で作られたものです。
皆さんこんにちは。今回はバイオプラスチックに関する用語の簡単な解説をご紹介したいと思います。
生分解性プラスチック
生分解性プラスチックとは、最終的に水と二酸化炭素に分解されるプラスチックです。
石油由来プラスチックの分解には数100年必要と言われていますが、生分解性プラスチックであれば、早くて数ヶ月での分解が可能です。
分解の性能や安全性を検証するために、DINやASTMなどの国際規格認証があります。
https://www.tuv.com/japan/jp/biodegradability-testing.html
バイオマス
元々は英単語のBiomassから来ており、日本語で表すと生物資源量となります。
具体的には石油や石炭などを含まず、動植物から得られる再生可能な資源を指します。
バイオマスプラスチックとは、再生可能な資源を含んだプラスチックの意味となります。
日本有機資源協会によるバイオマスマークを見かけた事がある方も多いのではないでしょうか。
https://www.jora.jp/biomassmark/
酸化分解
酸化分解とは光による反応によって劣化を引き起こし、分解することを意味します。
加水分解
加水分解とは水による化学反応で、劣化による分解を意味します。
VASUジャパンの提供する生分解性プラスチックは、この加水分解を利用しています。
マイクロプラスチック
微細なプラスチックの事で、マイクロとは言いますが、5mm以下のものを意味します。
特に海に浮遊するマイクロプラスチックは、生体への影響が懸念されており、海洋汚染の原因の一つとして捉えられています。
元々は私たちの生活で使われているボトルや袋などのプラスチック製品が、自然界に放置されたままとなり、紫外線劣化などによって細かくなり、
河川や下水を経由しながら海にたどり着くと言われています。
コンパウンド
一般消費者の方には、自動車の傷消しのイメージがあるかもしれません。compoundは日本語で化合物の意味です。
樹脂の世界では、あらゆる素材を特殊なレシピで化合する事により、新たな価値や機能を持った素材にする事を意味します。
VASUジャパンは、生分解性プラスチック、バイオマスプラスチック共に、様々なコンパウンドのレシピを持っています。
VASUジャパンでは、使い捨てプラスチックはもちろん、家電製品などにも使えるバイオマス・生分解性プラスチックをご提供しています。